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「浦賀船渠ノ航跡 中止問題」考察2: 後からやってきたスタッフたち

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はじめに

本項では、「浦賀船渠ノ航跡」そのものは、どういう人たちがスタッフ業務をしようとしていたのか、という点について触れます。なお、ここでは「当日スタッフ業務をやる予定で呼び寄せられた人」ではなく、主に事前作業に関わっていた人たちのことを指します。

概要

もともと少数の人員で行う予定だったが、10月中旬に「後乗り」の形で多数の者らが事前準備込みでのスタッフとして乗り込んできた。また、このとき乗り込んできた者らには、同人誌即売会のスタッフとしての経験や適性があったかはどうかは極めて疑わしい。なぜ彼らは乗り込んできたのか。


       


そもそものはじまり

浦賀船渠ノ航跡」のスタッフ陣として事実上の中核を成していたのは、主催の小川氏ら*1というよりは、「スミス@長野」と名乗る人物らであることが、11月9日の中止説明会からわかっています。

また、彼らは「浦賀船渠ノ航跡」の企画当初から関わっていたわけではなく、10月中旬から関わり始めたということも、彼ら自身が認めるところです。

同人誌即売会において、後からスタッフ参加者が名乗り出て関わり始めるということ自体は珍しくありません。ただ、それは「当日のスタッフ業務」であれば珍しくないというだけであり、事前準備の段階で後乗りでやってくる、というのはそれほど多くはないと思います。

後乗りでやってきた人たち

スミス@長野氏は、中止説明会でこう語っています。下記は、その中止説明会で同氏が話した内容を一部抜粋します。

えーと、スタッフの組織についてまずご説明させていただきます。まず10月18日私共が主催より話を聞きまして、主催に対して現状のヒアリングを実施いたしました。10月18日そのヒアリングを実施した段階において、はじめてすべての事前準備の進捗がゼロであるという事象が発覚いたしました。そのため、私共としてはどうにかしてこのイベントを成功に導かなければ、成功と言いますか、開催させる状況に持っていかなければならないと判断しましたので、手を打つという形を取らせていただきました。

もっぱら10月18日以降に事前の準備、開催に向けての準備等々を実施していたのは、私および私の、私が声を掛けた面々となっております。それを受けて、主催側から、そういった組織形態において事前のミーティング等々を実施しまして、準備ミーティング、準備作業等々を実施しまして、11月の5日頃ですか、準備をしておったのですが、

この段階で、スミス@長野氏は「事前準備」へ関わっていたことをご自身ではっきり認めています。気になるのは、『(10月18日の段階で)すべての事前準備の進捗がゼロであるという事象が発覚』と言っていることです。10月18日というのは、開催日(11月9日)からおよそ3週間ほど前です。

開催3週間前の段階で後乗りで事前準備に関わる、というのは本来は結構危険な香りがする物件です。*2関わる方も、関わられる方も。おまけにただ「手伝う」というよりは、申込締切後の事前準備にがっつり関わるわけですから、催事主催や催事事務の経験がある人から見れば「これは何かの乗っ取りでしょうか」と疑われても弁明しづらい程度には、ものすごく前のめりな言い方です。

で、「浦賀船渠ノ航跡」がこの時点で危機的な状況にあったのか、または後乗りでやってきた人々が百戦錬磨の傭兵たちでだからそれだけの自負を述べたのか、それをひとつひとつ紐解いていきたいと思います。

「三週間前進捗ゼロです」と、配置作業のこと

この「ゼロ」というのもスミス@長野氏の主張でしかなく実際にどこまで進捗が進んでいなかったのかはわかりませんが、開催の10日くらい前(10月末)には開催案内が届いてほしい、ということを考えると、定石ではここから約10日程度で「配置」「カタログ作成」「開催案内の作成と送付」を片づけておく必要があるでしょう。*3

で、主催経験がある方や催事事務の経験がある方は特に胸に手を当てて考えていただきたいのですが、実際どんなもんですかね? ゼロはさすがにアレですが、実際には配置がfixしないとほかの作業を進めにくいので、申込締切まで事前作業ってあんまり進まないはずだと思うのです。

自分が首を傾げているのは、当時の関係者から「配置図面がfixしたのは10月23日頃」「配置一覧が公開されたのは10月26日頃」というお話を伺っていることです(間違いがありましたらご指摘ください)*4。会場図面を実際に眺めてみる限りでも消防関係的に特異な点もないようですし*5、ここに 60sp 弱を突っ込むことに何か問題があるとも思えない*6のですが、なんぼなんでも作業が遅いとしか言いようがありません。どういう特殊事情があったのかは、実際に配置していた人にお伺いしてみたいものです。

で、この配置作業を実際にやったのが、主催ではなく、後乗りでやってきた人たちである、というお話も複数の方よりお伺いしています。*7「進捗ゼロです」と指弾された主催が配置作業をやってみたらやっぱり作業が遅かったですねという事情ならば「そっすね」と一言言うだけなのですが、鳴物入りで殴り込んできた人がこの始末では、わりとお話にならないと思います。

説明会の最中、実際にこのようなやりとりがあります。

(質問者)夏あるいは秋、秋と言うか9月、10月とかですけど、日にちが迫っていくにつれてたとえばさっき言っていた配置とか、配置の問題ですとか、サークルの募集が確か10月のはじめくらいまでですけども、それくらいにはだいたいのサークル数っていうのが9月下旬から10月の初旬くらいっていうのがおそらく(音声不明瞭)と思うんですけれど、その時点で(音声不明瞭)最終的な作業をしなかったというのは、その最初の志っていうところに関する、なぜそうしなかったのかっていうのは(音声不明瞭)

  • 01:40:46

(小川)配置作業とかそういう事務関係について、自分の中ではそんなに時間がかからないだろう、一週間もあればだいたいは終わるだろうという考えでそのときはおりました。

(質問者)ありがとうございました。

その当時残っていたタスクが、主催の小川氏の手で一週間で終わるものであったのかは今ではもうわかりません。「一週間で終わる」という見通しが実際にどうだったのか、周囲の目にどう映ったのかを知るすべもありません。ただ、実際にサークル参加者へ届いた参加案内はわりと凝った出来の物ではあり、紙ペラ一枚と通行証の紙片が入っているだけという最近よくあるパターンではなかったことは、付記するべきではありましょう。参加予定サークル等に送られていた案内等は小川氏が作成したものとのことですので*8、あれを作れる人であった、ということを鑑みると、「一週間で終わる」といった小川氏の見通しは疑うべきものであったのか、まで話が戻りかねないと感じています。

要は、「進捗ゼロ」はなぜ指弾されのか? というところまで話が遡りかねないのです。何をもってこの長野氏らが「進捗ゼロ」としたのか、その判断自体が正当なものであったのか。そして、どうして10月中旬にもなってから「浦賀船渠ノ航跡」に乗り込んできたのか。そこまで話を戻さないと、わからないことが多いのです。

スタッフは一体何人いたのか

浦賀船渠ノ航跡」は 59sp のイベントです。そこにスタッフ20人も突っ込んで何をするつもりだったんでしょうかこの人たち。というか誰かツッコめ。いらねえだろそんな人数。誰がどういう読みをして誰がどういう要員計画を立てていたんでしょうか?*9

この人数を連れてきたのは一体誰なんでしょうか? 少なくとも、こんな人数を連れてきた人には説明する義務があるでしょうね。

前日搬入計画

催事中止が決まったあとに分かった話なのですが、この後乗りでやってきた方々は、「前日搬入」なる大変に奇怪なものを考えていた(結局やらなかった)というお話をお伺いしています。大事なことなので何度でも言いますが、「浦賀船渠ノ航跡」は 59sp のイベントです。どうしてそのような摩訶不思議な話が浮かんでいたのかは、これはもう当事者の方々にお話しいただくほかないと思います。

そもそも「三週間前進捗ゼロです」とか噴きあがっていたならば、そんな面倒な話は真っ先に潰しておくべきだと思うんですけどね。

スタッフたち

鳴物入りで大挙してやってきた後乗りのスタッフさんたちですが、「人数が多過ぎる」「配置作業が遅すぎる」「搬入出でまともな知見があったようにはとても見えない」というあたりから、実はこのスミス@長野さんらは、少なくとも催事事務についてはズブの素人同然だったんじゃないかという疑いをどうやっても捨てられません。彼らはサークル参加の経験はあるようですが*10、そもそも即売会の事前作業に乗り込んできていい人だったのかどうか、極めて疑わしいとしか言いようがありません。

そこで自分から提案なんですが、この「浦賀船渠ノ航跡」に後乗りでスタッフでやってきたみなさまにお願いがあります。みなさまのスタッフ経験や知見について一通りお話しいただけると幸いです。みなさまの自主的なご対応がありますことを強く祈念いたします。

*1:説明会でも軽く触れられていますが、小川氏本人とその知人らで当初は行う予定だったようです

*2:そもそも催事事務は関わりようによっては申込者の個人情報に直接触れることになるので、関わり方・関わられ方をきちんと考慮しないとえらいことになります。

*3:カタログ作成の時点で、カタログに記載するべき各種注意事項等がfixしている必要もあると思います。

*4:配置図そのものが完全にfixしたのはカタログを入稿した11月頭であるという証言が寄せられており、現在確認中です。

*5:会場によっては机を置けないスペースが多々あって配置上の制約になることがある

*6:置き方によっては通路幅が微妙なことになるかもしれませんが、こないだの砲雷撃戦14よりははるかにマシでしょう

*7:説明会の中でも、長野氏が配置作業をやったという旨を当の長野氏自身が認めています

*8:当時問題とされたUDCロゴも入っていたわけですし…

*9:この人数を想定したスタッフの控室または事務スペースが確保されていたどうかは極めて怪しい

*10:スミス@長野氏以外にも、サークル参加経験がある人がスタッフとして乗り込んでいたいたようです。